批評家たちは、そのテクノユートピア的発想は、技術の革新と一緒に示すべき歴史的・政治的・文化的な考察に欠けている、と批判した。数年後、ドットコムバブルがはじけ、この本は時代遅れだと見なされるようになった。この中でネグロポンテは、“Daily me”(デイリー・ミー。日刊紙「本日の私」・日刊自分新聞)の出現を予言していた。これは、技術革新によって、個々人の趣味嗜好に沿った内容の情報が得られるようになるというもの。実際に、今日我々はインターネットを利用し、(自動的ではないし完全なものではないが)好みの情報を取捨選択し、得られるようになった。だが、ネグロポンテが見逃していた点として指摘されているのが、個々人が「デイリー・ミー」を発行(ブログ等における情報発信)できるようになったという点である