世界中でムーブメントは広がり、膨大な数のデバイスや手法、情報管理の仕組みが生まれました。人々は、アレルギー反応、血糖値の変動、運動能力、気分の揺れ、仕事の成果など、さまざまな個人データを収集できるようになりました。

しかしそこには大きな技術的ボトルネックがあり、この潮流を契機に生まれた多くの企業はすでに姿を消しています。 データを大量に集めることはすぐ簡単になりましたが、そのデータを理解し、意味のある改善提案へと導くツールや知能の発展は遅れているからです。

ムーブメント自体の熱は以前ほどではありませんが、「パーソナライゼーション」という当初の目的に向かう進展は続いています。 そして、大量のデータを行動可能な洞察へ変換するために必要なAIの規模と性能は、やがて整います。

それが実現すると、私たちは特定の瞬間の「その人自身」に合わせて調整された医薬品を得られるようになるでしょう。 また、習慣や努力と、人間関係の質、創造的活動、仕事の成果、身体状態との関連を深く理解できるようになります。

私たちは自分自身を知り、測定し尽くすことができ、そうしたデータは個人的なアイデンティティであると同時に、デジタルなアイデンティティ、つまり正確で偽造がほぼ不可能な個人認証へと変わっていくでしょう。

Quantified Selfは「自分自身のn=1研究」を追求するための枠組みを私たちに与えました。そして、これからも自分自身と周囲のあらゆるものをパーソナライズする思考の基盤であり続けるでしょう。 https://www.youtube.com/watch?v=tA02gX7-G_w