巨大なインターネット空間とは少し距離を置きながら、 参加者同士の信頼を前提にした、分離型・分散型の独自ネットワークを構築する試み。

このネットワークで何をするのか

ここに接続している人だけが使える、生活圏としてのネットワーク。

ここで動かすものの例:

  • このネットワーク内部でしか聞けない プライベート・ポッドキャスト
  • 内部ユーザーだけで共有する Git / ソースコードホスティング
  • 蔵書管理 / アーカイブ共有
  • 実験的プロジェクト・研究環境
  • マイナーなプロトコルや趣味的サービス
  • 公開 Web にさらしたくない
  • だけど閉じた仲間の中で共有したい
  • そして安心して遊べる場所がほしい

「各地に散らばるゲートウェイの家」からしか入れないネットワーク

このネットワークは、
世界中の“誰でも”アクセスできるインターネットとは異なる。

  • ネットワークに参加している各家庭や拠点に ゲートウェイ(ノード)が置かれる
  • その家のネットワークからのみアクセスできる
  • つまり 接続できる人の生活圏が反映されたネットワーク

オンラインなのに、
完全匿名の無数の大群ではなく、
“誰かの場所の延長としてのネットワーク” であることを重視する。

招待制と信頼

参加は 招待制 を基本とする。

  • 既存参加者からの招待によってのみ参加可能

  • アカウントや招待の管理には何かしらの分散自動処理システム(例:ブロックチェーン等)を利用可能

    • 操作履歴が残る

    • 不正が困難

    • 中央管理機関に依存しない

結果として、

  • すべての参加者は「誰かの知り合い」である

  • 完全匿名・不特定多数の文化を前提にしなくてよい

  • “顔の見えるコミュニティ” に近い空間が成立する


システム構成(技術レイヤー)

分散管理レイヤー

  • ノード登録

  • 公開鍵管理

  • サブネット割当

  • 招待・参加管理

  • 操作履歴保持

を分散的に保持。


コントロールレイヤー

  • ノード初期設定

  • 鍵生成

  • ネットワーク設定自動生成

  • ノード情報同期

→ 利用者が難しい設定を直接触らなくても済むことを重視。


ネットワークレイヤー(Mesh VPN)

  • ノード同士が相互接続

  • Layer2 の仮想ネットワーク

  • “仮想LAN” のように自然に扱える空間を提供


ルートノードについて

ルートノードとは

  • 外部から直接接続できるノード

    • inet host(公開可能ホスト)

    • inet port(待機ポート)

  • ネットワークの 入り口 & 中継役

役割

多くのノードは家庭回線や NAT の裏側にあり
直接つながるのは難しい。

そこで:

  1. 新規ノードはまずルートノードへ接続

  2. ネットワーク情報を取得

  3. Mesh へ参加

→ 他ノードは IP やポート公開なしで参加できる。

冗長性

  • ルートノードは複数存在するほど安全

  • ネットワークの生命線


静的経路(スタティックルート)の重要性

このネットワークを “生活の中で普通に使うため” の重要要素。

家庭 LAN(例: 192.168.x.x)と
分散ネットワーク(例: 10.50.x.x)が共存するため、

通常の WiFi ルータは
「10.50.x.x がどこにあるか」を知らない。

→ そこでルータに 静的経路を設定し、

  • 宛先: 10.50.0.0

  • マスク: 255.255.0.0

  • ゲートウェイ: 家の中のノード(ラズパイ等)

を教える。

すると:

  • WiFi につなぐだけで

  • 家中の端末から

  • このネットワーク内のサービスにアクセスできる

→ ただの VPN ではなく
“家に入ると繋がる世界” を成立させる仕組み。